心電図異常、どうなる?
「要観察」って?
緊急性はない状態と考えられますが、
定期的な検査は必要です。
自覚症状がある場合は、専門医に相談しましょう。
心電図検査で「要観察」や「経過観察」の場合、今すぐ精密検査や治療が必要な段階ではありませんが、注意が必要な状態と考えましょう。一時的な変化かどうか、次回の健診で確認しましょう。気になる自覚症状(動悸、胸の痛み、息切れなど)があったり、心臓の病気が不安な場合は、検査結果に関わらず、循環器内科のある医療機関に相談しましょう。
自覚症状がある場合は、迷わずに医師に相談を
健康診断で指摘された項目はなかったのですが、
動悸や胸の痛みが気になります・・・
自覚症状がある場合は、早めに専門医にご相談ください。
心臓の病気は、心電検査で異常が出るものや時々しか異常が出ないもの、心電図検査では分かりにくい病気もあります。健康診断で異常がなかったとしても、以下のような自覚症状がある場合は、循環器内科のある医療機関に相談しましょう。
医療機関にご相談いただきたい症状
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胸の痛み
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のどのしめつけ感
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胸のしめつけ感
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胸の違和感
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重圧感
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息切れ・息苦しさ
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動悸
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脈が途切れる
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意識消失・失神
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むくみ
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めまい・立ちくらみ
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倦怠感
など
定期的な心電図検査で経過を追う
心電図検査の結果に「非特異的ST-T変化」とありましたが、
総合判定では「要経過観察」でした。
再検査した方がよいでしょうか?
総合的に「要経過観察」とされた場合は、再検査は基本的には受けなくて大丈夫でしょう。定期的に心電図検査を受けてください。
心電図検査にて「非特異的ST-T変化」はよくみられる所見です。 「非特異的」の心電図所見は、『特異度は低いので、他の情報と合わせて診断をすることが必要』という意味です。他の情報とは、年齢、性別、病歴、血液検査などです。そのため、 「非特異的ST-T変化」の方が全員、再検査が不要というわけではありません。他の検査の所見や問診などから総合的に要経過観察とされた場合は、再検査は基本的には受けなくて大丈夫でしょう。もちろん不安な場合は、精密検査を受けることをおすすめします。