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心電図異常と病気
異常所見から分かること

"心電図所見"だけでは、診断ができない病気も多いです。
必ず精密検査を受けましょう。
「異常所見」といっても、健康な人でも見られる所見もたくさんあります。
異常所見を指摘された場合は、治療が必要かどうか、命にかかわるような重大な病気が隠れていないかを確認するために、精密検査を受けてください。

心電図の異常所見とは「正常波形」に当てはまらない波形のことです。
心電図には「正常波形」とされている波形があり、それに当てはまらなければ「異常波形」と判定されます。異常波形といっても健康な人でも見られる所見もたくさんあります。異常波形が心臓の病気を確定するものではありません。
聴診器のみの診察では限界があるように、心電図検査のみでは心臓の状態や病気のことが全て分かるわけではありません。そのため、精密検査を受けることが大切です。
以下では、比較的よくみられる異常波形についてご説明します。

R波増高不良
心筋梗塞や肺気腫、心筋症などで見られます。
ただし、痩せ型の体型の方にもよく現れます。
異常Q波
心筋梗塞や心筋症など強い心筋障害によって見られます。
Ⅰ度房室ブロック
房室ブロックは心房から心室への刺激伝導に障害がある状態です。
I度房室ブロックは、何らかの原因で心房一心室間の電気の流れに時間がかかっているが心室へ刺激は伝わっている状態です。