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心電図異常、どうなる?

生活習慣病の方は要注意

心臓血管研究所付属病院
生活習慣病の方は、心臓病になりやすい状態です。

高血圧等の生活習慣病により、心筋梗塞や心臓弁膜症、心筋症などの心臓のさまざまな病気を引き起こし、心臓のポンプ機能(全身に血液を送り出す機能)がうまく働かず、全身の血液の循環が滞ってしまう状態(心不全)になることがあります。心不全が悪化すると、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮めてしまいます。

生活習慣病と心不全のリスク

心臓血管研究所付属病院

今は特に心不全の自覚症状はありませんが・・・

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生活習慣病は心不全の「リスクステージ」です。
まだ症状は出ていなくても、予防することが大切です。

日本循環器学会では心不全の進行度を軽症(ステージA)から重症(ステージD)まで4つの段階に分けて分類しています。

高血圧や糖尿病、肥満、メタボリック症候群の患者様は全て「ステージA」に分類されます。

実は高血圧と診断された時点で既に心不全への第一歩(ステージA)に入っているのです。

生活習慣病を指摘され、さらに健診で心電図異常を認めた場合はステージBへ進行している可能性があります。

心臓血管研究所付属病院 心不全のリスクステージ

​※急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)より改変

生活習慣病の方は、心電図異常が見つかったらすぐに精密検査を!

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毎年、高血圧やコレステロールの指摘を受けていましたが、
今年は初めて心電図異常も指摘されました。

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心エコー検査で心臓の状態を詳しくみてきましょう。

健診で高血圧やコレステロール、肥満を認め、さらに心電図異常を指摘された方は、心エコー検査にて器質的心疾患(心臓の弁、血管あるいは筋肉の異常)の有無を検査するようにしましょう。

もしこれを放置しておくと、心不全はステージC (症候性心不全)へと進行し、息切れやむくみ、倦怠感などの心不全症状が出現します。

今年は初めて心電図異常も指摘されました。

心臓の病気と動脈硬化

心臓血管研究所付属病院

動脈硬化の予防が、心臓病の予防にもつながると聞きました。

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心臓の血管に動脈硬化が起きると「狭心症」「心筋梗塞」になります。

動脈硬化は生活習慣病の原因の一つです。動脈硬化は、血管の壁の中にLDL(悪玉)コレステロールがたまって狭くなることです。動脈硬化によって心臓の血管がどんどん狭くなると、血液が心臓の筋肉に十分流れなくなり、胸が痛くなります。これが「狭心症」です。さらに動脈硬化が進行すると、冠動脈に血栓ができて完全に詰まってしまい、冠動脈の先の心臓の筋肉に血がいかなくなるのが「心筋梗塞」です。

生活習慣病を予防することで動脈硬化や心臓病の予防にもなります。

心臓血管研究所付属病院 狭心症 心筋梗塞
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